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2018年6月21日 【特許・実用新案の基礎知識】

【特許の基礎知識】

技術に関する考え方を、発明といい、それを発明者の権利にするのが特許です。

【実用新案登録の基礎知識】

技術に関する考え方の内、方法(製造方法、測定方法など)を除く、物を考案といい、それを考案者の権利にするのが実用新案です。

 

特許と実用新案の違い

共通点:共に従来から存在しない新しい、技術的な考え。その新たな技術は、従来技術より進歩した作用・効果があること。

相違点:特許は進歩の程度が実用新案より高いとされています。但し実務では、両者同程度です。

特許権は、出願から20年有効です。実用新案権は、出願から10年有効です。いずれも年次ごとに権利維持のための年金を納付する必要があります。

特許は審査があり、従来技術との差異を審査する(審査を受けるには、審査請求の手続きが必要です)。

実用新案は無審査で登録されるので、後に無効になる可能性が高い。また、実用新案権を権利行使するためには、実用新案技術評価書の作成を特許庁に依頼する必要があります。